日本国際保健医療学会 学生部会



〜2006夏 学生フィールド実習活動報告 #1〜


2006学生フィールド実習活動報告 企画詳細
ボリビア:JICAプロジェクト見学・病院実習
ホンジュラス:社会調査実習
タイ・ラオス:社会的弱者のための保健医療施設見学・スタディーツアー
カンボジア:学校保健プロジェクト
ケニア:HANDSインターン
ベトナム:第5回母子健康手帳シンポジウム


◆企画詳細◆
エントリー実施期間  : 2006年5月・6月の2回
学生エントリー数  : 54名
実習参加学生数  : 16名
実現した実習  : 6件
  ☆ボリビア:JICAプロジェクト見学・病院実習(学生1名)
☆ホンジェラス:社会調査実習(学生5名)
☆タイ・ラオス:社会的弱者のための保健医療施設見学・スタディーツアー         (学生6名)
☆カンボジア: NGOによる学校保健WSスタッフ(学生2名)
☆ケニア:NGOインターンシップ(学生1名)
☆ベトナム:母子保健国際シンポジウムスタッフ(学生1名)

☆印がついている実習は以下に参加者からの実習報告書を掲載してあります。
  

◆ボリビア:JICAプロジェクト見学・病院実習◆

【基本情報】
参加学生  : 石黒 彩(帝京大学医学部医学科3年)
指導教官・機関  : ボリビア サンタクルス県地域保健ネットワーク強化プロジェクト
 : 秋山稔先生 (国立国際医療センター国際医療協力局)
期間  : 2006年 7月26日〜8月4日 (7月24日出発 8月6日帰国)
渡航先  : ボリビア
分野  : 指定なし
実習形態  : 病院実習
実習内容  : 外科、内科、小児科、産婦人科の4課の実習。
 : 秋山先生の保健ネットワーク強化プロジェクトの見学。
 : ボリビアの大学のインターンの方々との交流

【目的】
・秋山先生にお会いし、ボリビアの医療を自分で見て、そこで働く方々にあって、国によって違う状況を理解し、考え方の多様性を身に付ける。
・医者になりたいと思ったのはなぜなのか、どういう医者になりたいのかを確認する。

【日程】
2006年7月25日〜8月6日の期間(現地にいたのは9日間)往復の移動時間が約5日、時差13時間の南米、ボリビアのサンタクルスで実習をしました。

内容は、
・HOSPITAL UNIVERSITARIO JAPONES(通称日本病院。ベッド数約200)での病院実習4日間
・JICAによるサンタクルス県地域保険ネットワーク強化プロジェクトFORSAの見学1日
というものでした。

JICAの見学で行った村では、寄生虫や狂犬病のポスターが診療所にはってあり、母乳に関する相談会が行われる一方、病院実習の合間には、私立クリニックでの腎臓移植の手術も見学させていただき、途上国の大きすぎる格差を全身で感じました。

以下は詳しい日程。

日程
日時 内容
7/25 成田出発
7/26 AM サンタクルス到着
7/26 PM JICAのオフィスにてプロジェクト説明を受ける
7/27 外科実習
7/28 救急部実習
7/29 休み (ホームステイ先の家族と一日過ごす)
7/30 秋山先生、青年海外協力隊の方と一緒にサマイパタへ(観光)
7/31 小児科、産婦人科実習
8/1 AM 外科実習
8/1 PM 私立クリニックでの腎臓移植見学
8/2 JICAプロジェクト(サンタクルス県地域保健ネットワーク強化プロジェクト)見学
8/3 サンタクルス出発  ブエノスアイレス(アルゼンチン)で一泊
8/4 ブエノスアイレス出発
8/5 成田到着

【費用概算】
総額 : 35〜40万
[内訳]
・航空券・・・25〜30万
・日本からのお土産や保険、予防接種代、乗り継ぎ時の宿泊費などが5万円弱
・ボリビアではホームステイだったため、宿泊費・食費はほとんどかかりませんでした。

【事前準備】
ボリビアでは、黄熱病やシャーガス病などの寄生虫による疾患が多いと大学の授業で習ったので、寄生虫について、またそれによる疾患の症状や治療について復習して行いました。
本来ならばボリビアの保健指数や、先生のかかわっていらっしゃるプロジェクトについてもっとよく知ってから行くべきだったと思っています。
事前学習をどう始めればよいのかわからないのなら、きちんと先生に聞き、論文や文献を紹介していただくべきだったと反省しています。

【成果】
・ボリビアの医療の水準、保険制度、問題点などを知ることができました。
・国際保健の現場を実際に見て、具体的にどのような仕事なのかを知ることができました。
とくに現地の人と一緒にプロジェクトを進めることの難しさがわかりました。
・秋山先生にお会いしお話しを聞くうちに、自分自身の国際協力への考え方が変わってきました。
先生はボリビアでのお仕事を、特別なこととせずにごく普通のこととして進めていらっしゃいました。この国が好きであることも大事です。
ただ、飛び込んで、「医者です。何かしたいです。」では、途上国の役に立つことはできない、自分にできることは何かを冷静に考えることができるようになりました。



【感想】
『実際に国際保健に関わっていらっしゃる先生に出会いたい!』という思いだけで飛び出してしまいましたが、自分の目でフィールドを見せていただいたことは、とても大きな経験でした。
ボリビア国内の大きすぎる格差を全身で感じ、ここで、自分が本当に力を尽くすことができるのだろうか、と考えながら帰国しました。
帰国してから、実習の発表の機会をいただき、何度も振り返り、考えているうちに、ボリビアでの驚きや感じたこと、経験が自分の中で消化できるようになって来ました。

国際保健の道に本当に進むならば、私に必要なのは、現在学んでいる医学と実際の行政の部分を複合的に考える力だと思うようになりました。
ニュースな状況に対処するだけではなく、長期的な目標を視野に入れたきちんとした統計をとり、そのデータから現状と目標の距離をはかり、有効なアプローチを考え進める力が必要なのだと思っています。
これは、ボリビアでJICAのプロジェクトを見学させていただいてわかってきたことです。

国際保健、国際協力は医者1人の力や熱意だけでは成り立たない、教育、法律整備、国内不均衡などをいかに無くすか、援助されなくても自国の中でできることを実現するシステムの確立を手伝うことの重要さと難しさを痛感しました。

【今後の提言】
実際に途上国の医療に接し、そこで働いている先生にお会いし、勉強させていただいて、国際保健、国際協力というのは、医者1人の力や熱意だけでは成り立たない、ということがよくわかりました。
保健の基礎的知識の浸透、教育、法律整備、国内不均衡の問題、自国でできることのシステム作りなど、多くの問題と連携しなければ、医療も役に立たないことも痛感しました。
あと3年ある学生の間、医学だけでなく、たくさんの本を読み、今世界で起こっていることを知り、広い視野を持ち、どういう場で自分が一番役に立てるかを考えながら勉強していきたいと思います。


◆ホンジュラス:社会調査実習◆

【基本情報】
参加学生  : 表 真由子(滋賀医科大学医学科3年)
 : 田近 映子(滋賀医科大学医学科3年)
 : 辻 麻理子(慶応大学医学部4年)
 : 安井 理(高知大学医学部医学科2年)
 : 山本 聖子(聖路加看護大学)
指導教官・機関  : 仲佐保先生 (国立国際医療センター国際医療協力局) BR>
期間  : 2006年 9月9日〜16日
渡航先  : ホンジュラス
分野  : 社会調査
実習形態  : 講義、視察、調査実施、まとめと発表
実習内容  : 1) コミュニティ調査案の策定、実施、発表
 : 2) プロジェクトの立案、実施、評価に関しての講義・グループワーク

【目的】(各学生で設定)
・開発途上国のプロジェクト地におけるアセスメント手法の実践を通して、国際保健活動を経験する
・コミュニティ調査実習を通し、調査方法および統計方法を身につける
・ホンジュラスの医師の卒後トレーニングの現状を知り、どのようなトレーニングを医師が望んでいるかを把握する
・医療協力に必須である調査の手法を学ぶ
・国際保健を実際に携わっている方々から経験を伺い、将来の国際医療協力への関わり方を考える手がかりとする
・妊婦健診を受診したことのある女性を対象に、質問紙調査を行う。内容は妊婦健診の意義、満足度について。
・調査結果の発表を行う。

【日程】
日程
日時 内容
9/9 AM テグシガルパ内ホテルに集合(ホンジュラス首都)
9/10 AM 国際保健、ホンジュラス概要について講義/各自、調査概要の説明
9/10 PM テグシガルパ市内観光
テグシガルパからオランチョ県フシカルパへ移動
9/11 AM オランチョ県保健省訪問
San Francisco Hospital 訪問
村の保健センター 訪問
9/11 PM 質問票作成
9/12 AM 質問票に基づきプレテスト
9/12 PM 統計に関する講義
9/13 調査実施
9/14 調査実施 およびデータ入力、統計、発表準備
9/15 AM 発表
9/15 PM テグシガルパへ移動
9/16 解散

【費用概算】
総額 : 25〜30万
[内訳]
・航空券・・・15〜20万
・日本国内交通費、保険、乗り継ぎ時の宿泊費などが4万円弱
・宿泊費・食費が1日あたり30-40USドルで合計5万円程度

【事前準備】
1.表 真由子、田近 映子
・質問概要を決め、提出
・統計の本を購入し、現地へ携帯

2.安井 理
 前もって参加者に与えられた課題としては、実習までに一度、受け入れ先生である仲佐先生のところまで赴き(東京)、 社会学調査に関する講義の受講があった。これについては各参加者と先生との間で個別に日程の調整ができた。 そして、実際に自分がどのような調査を行いたいのかについて、講義をもとにした企画書の作成が2点目の課題であった。
各自日本で作成した企画書をもとに、現地での調査活動を行った。
個人的に行ったこととしては、調査の質問項目も各自で立案することになっていたので、 質問項目作成のための勉強(医療統計や、健康・QOLの評価法についてなど)を軽く行った。
スペイン語の勉強は不十分だったので、現地ではスペイン語は挨拶程度しか使えなかった。 現地スタッフとのコミュニケーションは英語が基本なので、もちろん英語は必要であった。

3.辻 麻理子
  (今後参加される方へ:)私は時間と資料不足であまり事前準備をできずに臨んでしまいましたが、 医中誌、JICAオフィス併設資料室で情報は見つかるようです。
やはり、せっかく行くのならば調べていきたいところですが、そうできなくても十分学ぶところがありました。 文化ごとの人々の考え方の違い等、現地に行かなければわからないこともたくさんありましたし、 できる限りのことをやったら、あとは本番で思いっきり吸収しよう!というくらいの気持ちで臨んでも大丈夫です。
指導してくださる仲佐先生は、それが可能なくらい本当に親身にしてくださる方です。
あと、現地では通訳さんが付いて下さいますが、簡単な挨拶はできるようにするといいと思いました。 辞書(フレーズ集より辞書が有用でした)は必携です。

4.山本 聖子
・文献講読(大学図書館、JICA図書室)
・データベース(医中誌、PubMed、CINAHL)での検索
・Webサイトでの資料閲覧(WHO)
・ガイドブック(地球の歩き方、Lonely Planet "Central America on a shoestring")
・質問票作成

【成果】
1.表 真由子
・ホンジュラスの平均的な医療とそれをとりまく生活環境を知ることができた
・調査の準備から発表までの大まかな方法を知り、体験することができた
・統計に対し、興味がもてた
・新しい言語の習得の必要性を感じるなど、今後国際医療の現場で働くに当たって課題となる点が見つかった

2.田近 映子
・オランチョの現在の状況を生殖という分野において、おおまかに把握できた。
・調査の準備から発表までの段階を知るとともに、何が必要であるかを把握できた。
・来年のネパールでの、個人的な調査をするのに必要最低限な統計処理ができるようになり、統計恐怖症が軽減された。
・調査を実施するには、現地の人との関係がいかに大切かを実感するとともに、仲佐先生を通し意思疎通に必要な態度を学べた。
3.安井 理
「開発途上国のプロジェクト地における、アセスメント手法の実践を通して、国際保健活動を経験する。」 それが実習前に先生から提示されていた実習の目的であった。
実際、実習ではそれぞれ参加者自身が、各人の行う調査実習の企画・立案を行い、それをもとに各人が自ら企画した調査実習を行った。 仲佐先生や現地のスタッフの方にはそのサポート役に回っていただくことで、主体的な調査実習を実践することができた。 調査の企画書や質問表の作成といった、調査結果を得るまでの調査のプロセス、そして各参加者の得た調査データから、 国際保健活動の実際を、触り程度ではあるが、身をもって経験することができた。

4.山本 聖子
・対象者87人の回答を得ることができた。調査の場所はサンフランシスコ病院、コミュニティ2箇所。Microsoft Excelを使用して分析を行った。
・調査発表は、現地コーディネーター1名、翻訳者2名、受け入れ者1名、他の参加者4人の参加で行った。



【感想】
1.表 真由子
調査方法や統計は、いつかどこかで勉強しなくてはいけないなぁ、、、というのは、文系から編入した私にとって、ときどき頭をかすめる問題だった。 ごくたまに、授業で有意差がどう、なんとかがこう、と説明されても、分からないからだ。 だから、学生フィールドマッチングで、「ホンジュラスで行うコミュニティ調査実習」のプログラムを見たときには、これをしてみたい、と思った。 ホンジュラスがどこにあるか知らなかったけれども、とにかく応募した。(後に、ホンジュラスは中米にあることが分かった)

応募してみてから、行く前の事前準備で一番悩んだのは、自分のテーマを何にしようか、ということだった。 以前、日本で調査の実習をしたことはあるが、そのときはアンケート要員としてアンケートを行っただけで、その項目やテーマ設定は別の人が行ったのだ。 アンケートできる日数が多くて2日なので、何百人も数多く出来ないけれども、何か私も興味がある分野で、データとしても有意義で、さらに統計の勉強もできてしまうようなテーマにしたいと欲張って、最後の最後まで決まらないでいた。 また、ホンジュラスの医療や医療の慣習、全般的な国家のデータについて思うような資料があまりないのも、考えどころだった。 しかし、現地で質問を修正できる時間があったので、考えすぎてもこれ以上進まないのではないかと思って、えいやっ、でテーマを決めてしまった。 テーマは、「ホンジュラスにおける医師の卒後トレーニングについて」。 このテーマを選んだのは、ある発展途上国のNGOでボランティアをしたときに、現地医学生はちゃんと勉強しているように見えても、現地の日本人スタッフが、現地医師・医療を総じてあまり信じていなかったので、トレーニングが欠如しているからなのか設備が無いからなのか不明だったが、何が問題なのか興味があったからだ。 仕事中の医師に話を聞くのは、これまた難しそうな気がし、勢いでこのテーマに決めてしまったが、ちゃんとデータ自体が取れるのか、もしかしたら5人くらいしか答えてもらえないのではないかと、最後まで不安だった。 実習を行う県はオランチョ県だったので、家族には、「向こうへいったら誰も答えてくれる人がオランチョ〜でなければいいね」という、からかいとも励ましともつかぬギャグを言われて、出発した。

現地集合場所に着くと、仲佐先生とコーディネータのカルロス氏が車で迎えてくださっていて、また後日通訳や調査者の方もついてくれるというので、予想より大掛かりだなぁと、ほっとすると同時にありがたい気持ちになった。 考えれば、安全で勝手知ったる日本で調査をするよりよっぽど準備が必要なことがわかりそうなものだが、改めて、そういった手配、あるいはロジスティックスが必要なんだということが実感された。 今回は、こうした手配や全体の日程計画、予算に関する部分は先生にして頂いた。 

さて、問題の医師がオル?オランチョ?であるが、私も驚いたことに、仕事中で初対面だというのに頼んだ医師全員に答えていただくことができた。 これは、病院長に話をしてくださった先生のおかげでもあり、また一緒に調査をしてくれたアユマラ氏のおかげでもある。 本当に調査者の彼女が、「病院中の医師全員に聞くわよ!」という勢いで動いてくれたので、40人以上の医師に調査を実施することができた。 彼女とスペイン語で話せなかったのが悔やまれる。 病院内に通訳さんが待機してくれたので、本当に必要なことは訳してもらって意思疎通ができたが、やはり現地語は喋れると楽しさが全く違うと感じた。

また、私の調査は自由回答の部分を多くしたので、大量のスペイン語が回答としてあがってきてしまい、どうなることかと思ったが、これを英語に訳すことができたのは、夜中まで働いてくれた2人の通訳、ルイスフェルナンド氏とヤリッツァ氏のおかげであった。

調査の発表は、「発表まであと○時間!」などと、他の参加者ともども切羽つまりながらも無事終わり、現地にレポートを残してきた。 今回は時間の制約があったので、間に合うようにまとめたが、いろいろな切り口でさらに分析するともっと結果が出そうなので、今後手をつけたいと思う。

今回のマッチングプログラムでは、調査方法やホンジュラスの医療事情、国際保健のことを学ぶと共に、先生はもちろん、同じことに興味をもつ学生と友達になり一緒にすごすというかけがえのない機会が得られ、また、日本人からするとマイナーなホンジュラスの観光も組み込んでいただき、楽しく濃密な時間を過ごすことができた。 ぜひ今後も続けてもらいたいと思う。 関係者の方々、どうもありがとうございました。 次回にこの経験を活かしたいと思います。

2.田近 映子
この実習を選ばせていただいたのは、社会調査をすることは公衆衛生において大切であると感じていたからです。政策やプロジェクトを立ち上げる時には、現状の分析や問題点を客観的に示唆することは必須であり、学生の間に自分で問題だと感じていることを調査で実証できる術を習得したかったからです。

今回の実習では、私の一番興味のある「リプロダクティブ・ヘルス」の分野で、すでにJICAのプロジェクトが行われているオランチョ県に行くことができました。仲佐先生の培ってきたネットワークを利用させていただいたおかげで、通訳、インタビューワーなどの現地の協力者もすでに一流の人が揃っていました。この点を振りかえると、自分自身で調査を行う時にめぐり合うのは難しいのではないか、と思いました。

実習では、3つの地域で、男女50人づつに避妊に関してのアンケートを行いました。炎天下の中、英語が通じないインタビューワーと単語を並べてのコミュニケーションは大変なこともありましたが、現地の人の生活を垣間見ることができ、楽しい経験でした。男性は女性からプライベートな質問をされると不快感をあらわにしている方もいらっしゃいましたが、ラテンの気性なのか、日本で「恥ずかしい」質問も淡々と答えてくださいました。

調査はこれだけでは30%くらいで、その後に事務所に戻って、データ入力、そしてSTADCELLを使っての統計処理を行いました。日本では0に近い統計知識だったのに、先生の講義で、自分で「有意である・ない」の判断もできるようになりました。まとめに皆さんの前でパワーポイントを使って発表し合いました。私のテーマで帰着した結論は、女性・地域のエンパワメントによって、女性の早い時期での妊娠・出産を自身の判断で遅らせることができるのではないかというものでした。短い期間のうちに内容の濃い実習で、調査・統計もできるようになり本当に内容には満足でした。

実習以外にも、仲佐先生のご配慮で観光に行く時間もありました。また、最後の日には現地のスタッフであるカルロスさんがクラブに連れて行ってくださり、現地の人がいかにダンスが好きであるのかといった、文化的側面も垣間見ることができました。

この実習を通し、調査はもちろんのことホンジュラスの実情や、文化にも触れることができ最大限に時間を有効に使えたと思います。マッチング班の方を始め、派遣の機会を与えてくださった学生部会の方に感謝しています。また、時差のせいで疲れているにも関わらず、観光までセッティングしてくださった仲佐先生、そして現地のスタッフの方々に感謝しています。

この実習で学んだことを来年の自分で行おうと思っているネパールでの調査で活かすことができるように、復習しようと思います。また、現地語を話すことの重要性をひしひしと感じたので、言語の習得に励もうと思いました。

3.辻 麻理子
学生部会MLにある日流れてきた、学生フィールドマッチングのお知らせ。 私は現場に行って実際に何が行われているのかを自分の目で見られる、というのを前々から楽しみにしていたので、 どれでもいいから行ってみよう!という気持ちで応募した。 一次選考のあと送られてきたメールにはたくさんのプログラムが紹介されていて、 その中から選ぶのはちょっとした'贅沢な悩み'だった。 色々考えた結果、私は場所と内容、そして以前一度だけお会いしたことのあった仲佐先生が引率して下さる、 ということもあって、今まで行ったことのない中米ホンジュラスでの調査実習を希望することにした。 この旅行に夏休みの遊びも兼ねていた私は、学校の授業で正直疫学に興味をそそられなかったのに'調査'なんて楽しめるかなあ…?? と思う気持ちもあったが、それは後々いい意味で裏切られることになることになった。

実際に参加が決定すると先生が直接調査についての講義をして下さり、調査内容決めやその下調べをすることになった。 その頃学校の実習に追われていた私は結局ほとんど準備できないまま出発を迎えることになってしまったが、 何はともあれ現地で色々吸収させてもらおう!と楽しみに出発した。

現地では、本当に色々体験させていただいた。短い期間の中にはちゃんと観光も盛り込まれていて、 スペイン語溢れる明るい中米文化に触れるだけでも新鮮だった。

実習も、アンケート作成、プレ調査、アンケート手直し、本調査、まとめ、という一連の作業は本当に大掛かりで、 また楽しく勉強になるものだった。現地の文化を知るということは調査上も必要不可欠なことで、 事前に作っていったアンケートには一般的な項目しか入れていないつもりでも、 現地でプレ調査をしてみるとそれは私自身の日本人としての文化的背景に基づくものとなってしまっていたので、 結局先生やコーディネーターのカルロスさん、通訳のお二人に手伝っていただきながら大幅な手直しをすることになった。

その際、色々な意見を聞くにはアンケートの場として家庭訪問も取り入れたい、と思い立ってお願いしたところ、 突然の希望にもかかわらず先生は快く聞いて下さり、おかげで実際の現地の生活を見ることもできた。 アンケート実施中も質問内容や表現一つひとつの重要さを感じさせられたし、 調査結果をまとめる段階になってから質問事項の不備に気づいたり、とてんてこ舞いであったが、非常に充実していた。

今回は限られた時間の中で何とか結果をまとめなければならなかったので、 最後は皆深夜まで(というか翌日も発表直前まで?!)分析をしていた。この一連の作業の中で、私は仲佐先生のおっしゃっていた、 「調査は一度は自分の手でやってみなければその大変さがわからない」ということの意味が多少なりとも実感できたように思う。

今回の実習はこのように大変有意義なものであったが、それにはもう1つ理由があった。 それは、実習の場が先生が何年も実際に働かれていた現場であったこと、 そして仲佐先生の現地での人とのつながりに触れさせていただけたからだと思う。 一週間という短い期間ではあったが、 先生が実際に働かれていた場所で実習させていただいたおかげでそのプロジェクト内容や一緒に働かれていた方々とも接することができ、 このフィールドで働くとはどういうことかということを考えるいい機会を与えていただいたことに心から感謝している。

また仲佐先生が本当に親身に実習内容のことを考えてくださり、現地で実習生一人ひとりが最大限やりたいようにできるよう、 できる限りの配慮をしてくださったこと、コーディネーターや通訳の方々をはじめとした関係者の皆さん、 現地の方々が非常に良くして下さったこと、そして楽しいメンバーに恵まれたおかげでとても楽しかった、という印象が強い。

本当に参加してよかった、そして楽しかった!と素直に思えた一週間だった。 これは今後の自分の進路にも大きく影響を与えるものでもあったし、これからもこの経験は活きてくると感じている。

最後になりましたが、仲佐先生、この機会を設けてくださった学生部会のみなさま、 そして一緒に参加したメンバーのみんなにお礼を申し上げます。本当にどうもありがとうございました。 今後もこのような実り多いフィールド実習が数多く開催され、一人でも多くの人が参加されることを期待しています。

4.安井 理
 参加者募集の際に提示されていた実習の内容は、
1) コミュニティ調査案の策定、実施、発表
2) プロジェクトの立案、実施、評価に関しての講義・グループワーク というものだった。 実際、現地集合・現地解散の実習期間のほとんどは上記のような調査活動やその準備にあてられ、 病院視察などは一般的なスタディーツアーに比べると少なかったと思われる。

また、実習形態は調査同行型となっていたが、実際には参加者である学生が自分の興味・関心のある事柄について調査でき、 その調査自体も各学生が自ら企画・立案・実施するというものだった。

仲佐先生およびカウンターパートの方には調査のサポートをしていただくことで、学生は主体的に調査実習を行うことができた。

どの参加者の調査にも共通したことだったが、実際に調査を行うことよりも、調査のための質問票作成に最も苦労した。 というのも、現地社会の文化や価値観に、我々の作成した質問項目が対応していなかったためであった。 先生やカウンターパートの方の助言のもと、何度も質問項目を練り直し、何とか調査の実施にこぎつけることができた。 

各参加者の調査形態は、病院の医師に対するインタビューから、コミュニティでの家庭訪問調査など多岐にわたった。 私自身は「主観的幸福度と医療への満足度の関係」というタイトルのもと、調査を行った。 幸福度と医療への満足度の間に関係性は認められず、また、7割以上の人が自分の受けた医療に満足している、という結果が得られた。 しかし一方で、6割に及ぶ人が、医師・看護師の態度に対して不満を感じているという結果も得られた。 今回のコミュニティ調査実習を通して、参加者は興味深い調査結果を得られたのと同時に、 我々の問題意識と現地社会の意識のギャップを知り、 また国際保健活動におけるそのようなギャップの認識・理解の必要性を知ることができた。

5.山本 聖子
調査を行うこと自体が初めてで、国内での事前準備では「これでいいのだろうか・・・」と迷いながら文献を読んでいました。 ホンジュラスに行ってからも試行錯誤が続きましたが、調査を進めていく中で、 少しずつですが「調査」の方法やコツが分かってきたように思います。

たくさんの方々の協力を得て、何とか分析・発表を行うことができました。 ホンジュラスで見たこと、聞いたことをできるだけ記憶に焼き付けるため、メモに書きこんだことを整理しようとしている最中です。 あまりにも多くの発見があったため、まだまだ整理に時間がかかりそうです。

仲佐先生、参加者の皆さん、学生部会のみなさん、ホンジュラスで協力して下さったみなさんに、改めてお礼を申し上げたいと思います。 貴重な機会を頂き、本当にありがとうございました。



◆タイ・ラオス:社会的弱者のための保健医療施設見学・スタディーツアー◆

【基本情報】
参加学生  : 大橋満代(名古屋市立大学看護学部看護学科2年)
 : 田中増美(京都府立医科大学医学部看護学科4年)
 : 登 圭紀 (鳥取大学医学部保健学科看護学専攻3年)
 : 萩原加奈子(慶應義塾大学看護医療学部3年)
 : 平野靖弘(獨協大学医学部医学科5年)
 : 吉村英子(佐賀大学医学部5年)  
 : 他、琉球大学医学部学生2名
指導教官・機関  : 小林潤先生(国立国際医療センター国際医療協力局)
期間  : 2006年8月20日〜9月1日
渡航先  : タイ・ラオス
分野  : 指定なし
実習形態  : 施設にて実際に働く(ボランティア)、僻地医療視察
実習内容  :  1.ワークショップ:途上国の保健医療の現状を考える
 :  2.ミャンマー難民、短期入国者等受け入れ病院、地域保健活動でのボランティア
 :  3.ラオス僻地へ訪問、僻地保健医療現場を見て考える
 :  4.HIV/AIDSケア僧院でのボランティア


【目的】(各学生で設定):
1.国際協力の必要性やアプローチ等について現場で体験することによりその意義を考える
2.社会的弱者と呼ばれる人々のバックグラウンドや健康・医療に対する考え方を理解する
3.社会的弱者と呼ばれる人々に対して行われている医療について理解する
4.社会的弱者の方のバックグラウンドを理解する
5.社会的弱者の方の健康・医療に対する考え方、その方々に対し行われている医療を理解する
6.どのような国際保健医療協力が行われているのか理解する
7.メディックによる問診を見学し、看護が担っている役目は誰がやるのかを知り、日本で看護師が行うような看護診断に基づいた看護が提供されているのか、そうではないならどのような援助なのかを知る。(メータオクリニックにおいて)
8.クリニックの隣にある難民キャンプを訪問して、ここにはどのような問題があるのかを見つけ、看護の視点から改善策などを考える。(同上)
9.実際に、クリニックに来ている患者さんとコミュニケーションをとることで その人の社会背景、日々の生活状況、日々感じていること、今後どうしていきたいなどの希望について聞き、 現地の方々にとっての「健康」に対する意識を学ぶ。

【日程】
日程
日時 内容
8/20 ブリーフィング@マヒドン大学熱帯医学部
8/21 ワークショップ@マヒドン大学熱帯医学部
8/22 地域の小学校へのモニタリングに同行@Mae Tao Clinic
8/23〜25 ボランティア実習@Mae Tao Clinic
8/26 バンコクへ移動
8/27 ナコーン・パノムへ移動
8/28・29 ラオス ヴィエンチャン県へ移動
8/30 小児科、産婦人科実習
8/31 セタチラート病院見学・ラオス大学学生と交流@ラオス ヴィエンチャン県
9/1 報告・解散@マヒドン大学熱帯医学部
(実際、学生によってはAIDSケア施設であるナンプー寺(タイ・ロッブリー)においてボランティア)

【費用概算】
総額 : 15万円弱
[内訳]
・航空券・・・およそ8万円弱
・実習期間中ほとんどがメンバー全員での行動でしたが、バンコク内でのホテル・食事などは、学生の希望に合わせて選択することができたので、それぞれの学生によって多少違いはありました。

【事前準備】
・みんなで実習先のこと(国の基本情報・施設など)について分担して調べ、しおりを作成し勉強した。
・自分の担当分、行く施設に関しては、以前行かれた方の体験記(レポート)などを読んだり、聞いたりしました。
・予防接種(狂犬病、破傷風など)

【成果】
1.登 圭紀
初日に小林先生が行ってくださったワークショップのおかげでこれから訪問していく場所についての理解や着眼点など、事前学習等がまとめられたと思います。
言葉については、ボランティア実習の際に勉強不足を痛感しました。患者さんやスタッフ、現地の人々から少しずつ学んでタイ語を学んだ感じになりました。
自分なりに、他の研修メンバーをはじめたくさんはなしたり、自分からうごいていったり、みたりすることができたのではないかと思っています。
そしてそこで考えたことは多く、いまだに結論が出ていない大きな問題も今後の自分への考える課題となっていて、先に続くものを得られたと思っています。

2.萩原加奈子(慶應義塾大学看護医療学部3年)
目的として「社会的弱者の方のバックグラウンドを理解する」「社会的弱者の方の健康・医療に対する考え方、その方々に対し行われている医療を理解する」「どのような国際保健医療協力が行われているのか理解する」の三点を立てていた。

今回の実習を通じて、様々な社会的弱者と考えられている方々と関わった。
ミャンマー国境付近で難民となっている学生やメディックと呼ばれる存在、ラオスでは医療を受けることのできない僻地に住む人々と関わった。
実際に彼らと話すことを通じ、彼らがどの様な背景から今の状況にいるのか知ることができた。
そして彼らがどの様な医療を求めているのか、その場を見学することを通じ少しではあるが理解することができたと思う。
完璧な医療を求めているではなく、少しでも状況が良くなることまたは最低限の医療を求めていることを知った。

またラオスでは自分達で健康づくりを行うという発想はなく、毎日の生活を送ることで精一杯であることを感じた。
またその場で彼らの背景を理解した上で、医療協力は行われていた。
先進国の自己満足ではなく、その国において彼らが求めているものにできるだけ近付いたものを提供していたと思う。
現地での見学やボランティアを通じ理解を深めることができたと思う。



【感想】
1.平野靖弘
今回の研修は、2週目からの参加で、1週間のみの研修となりましたが、ラオスにおいてはラオス大学、中央病院、県病院、郡病院、health post、薬局とさまざまなレベルの医療が行われている現場に訪れ実際に働いている人から話が聞けたこと、そしてタイにおいてはナンプー寺において、施設の見学および患者さんのケアを手伝うボランティア活動をすることができ、十分に学ぶことのできた研修であったと思います。それにしても一週目の小林先生と研修メンバーとのミーティングに参加できなかったことは残念に思っており、その内容をタイに到着した日に時間を設けてメンバーから教えてもらえたのですが、やはりミーティングに参加し自ら考えたかったと思っています。

 研修の内容で印象的だったものの一つはナンプーのHIV感染者のケア施設でした。仏教の僧院にクリスチャンの方が患者さんのケアをボランティアで行っていました。実は最初遠くから見ていて「この人は医師なのだろう。」と思っていました。その方が3年近くも献身的にケアを行っていることには驚きました。実際に行ったケアの内容は、食事介護、患者さんを車椅子で散歩(お参り)に連れて行くこと、体位変換、おむつ交換、ジュースをつくる、ワセリンをぬる、マッサージをする、という内容のものでしたが、半日行っただけでくたくたになりました。看護の仕事はこれだけではないですが、きついと実感しました。このような施設で学生時代にボランティアをする中で考えたり感じたりすることはとても大きな意味を持つことで、本当はもっと長期でボランティアをするのが良いと思います。

 ラオスの僻地医療見学は、昨年の笹川記念保健協力財団主催のフィリピン研修で学んだフィリピンの医療システムと似ているという印象を持ちました。フィリピンでは医師がアメリカで看護師として働きに出る、いわゆる「出稼ぎ」をするケースが多く、医師不足の状況で、看護師、ボランティアの方が地域の医療現場で活躍しています。ラオスも看護師、ボランティアの方が大きな役割を担っていることがよくわかりました。

 これから将来、自分の方向を考えていく際にこの研修のことを何度か振り返ることと思います。自分のなかでまだ研修の内容を理解できていない部分もありますが、これから少しずつ考えていきたいと思っています。

 最後に、今回の研修でお世話になりました、小林先生、ラオスでお世話になった日本人の方々、現地の方々、そして研修に参加した皆に感謝の気持ちを述べたいと思います。どうもありがとうございました。

2.吉村英子
今回、国際保健医療学会学生部会のマッチングフィールド実習に参加することが出来、まず学生部会の方々、受け入れに協力してくださった小林先生をはじめとする関係者の方々には感謝申し上げたいと思います。東南アジアに行ったことがなく、アジアの医療現状、また社会的弱者に対する保健医療とは一体どういうものなのか、と興味を持ったので参加させて頂きました。

 実習前半のメータオクリニックでは難民に対する無料診療を行っている開かれたクリニックということで、まず難民といった人々がどのような状況の下に発生したかも十分に知らずに訪れました。クリニックに四日間滞在することで難民の人たちから彼らの母国の状況やなぜ、このような職で現在ここにいるのか、など質問をしたところ、彼らは暗い顔一つせず快く答えてくれました。また同じ年頃の子と話すと全く日本人の無邪気な女の子と変わらないような話ぶりに、こちらが元気をもらえました。メータオクリニックは製薬会社や海外の大学などから援助を受けており、外国からのボランティアに頼りながら運営をしている状況です。外来、入院、学校保健などを医療を受けられない難民に対して必要最低限のことを提供している施設なのでとてもその運営方法に感心しました。MEDICなどといった看護職のような人々をクリニック内で教育し、クリニックで働いてもらうといった、いわば自給自足のシステムも職がない難民に教育や経験を与えるといった意味でも素晴らしい方法だと思います。実際に外来で診断までの問診や診察をやらせてもらいましたが、MEDICの知識はきちんとした教科書に基づくものであり、決して先進国と比べても劣っていないものだと実感しました。

 実習後半のラオスでの僻地医療見学についてですが、ラオスの社会的背景も今回初めて学ぶことが出来、社会主義国での医療システムを知ることができました。僻地では、ヘルスポストという薬局のようなものがある以外、日本のような大きな病院は県病院以外にないといった状況でした。また医学部も国に一つしかないということに驚きました。医療器具も日本のようにないですし、医療が国民全体にとって安心して受けられる状態ではないような印象を受けました。ラオスでは海外協力青年隊の人々や日本の民間病院からの派遣で母子保健プロジェクトを行っている方々にもお世話になりより現状を分かりやすく把握できました。また国際保健の必要性を実習前には疑問に思っていたのですが、ラオスで働く日本人の方々の姿を見て援助はやはり必要であると思いました。同じ命ではあるけれども、その国の状態によって命が消え行くことがあるならば、そこに私たちにも何かできる事があるというのが国際保健ではなかろうかと感じました。

 今回この実習を通して新たに疑問も生まれましたが、社会背景や医療システムなど自分なりにこれから学んでいけたらと思います。これから自分が医師として働いていくうえで、国際保健で何が必要とされているのかを考えるよいきっかけになったと思います。最後になりますが、小林先生、現地の先生方、研修の皆どうもありがとうございました。

3.田中増美
私にとってこの研修は、何もかもが新鮮で驚くことばかりでした。どんなに授業などで勉強をしたとしても日本にいては、気がつかなかったこと、実際に現場を見たことによって、改めて考えさせられることが多かったように思います。文章や写真からだけでは、学べない生の声を実際に行くことによって知ることができたし、もし、自分が国際保健に関わるならば、どのようなかかわりができるのだろうかと具体的なイメージを持って考えるきっかけにもなりました。

研修を通してラオスの国における医療を系統立てて考え、理解することができました。お世話になった先生方からお話をうかがったり、今まで、社会の教科書でODAという言葉しか知らず、具体的にどのような事をしているのかわからなかったけれど、街じゅうにあるODAのマークのついたものや日本の国旗がついたものを見て、日本がラオスに行っている国際協力の内容についても知ることができました。

また、ラオスと日本の違いについても考えました。日本人ならば、お金を出してでも多少の犠牲を払ってでも、なんとか治そうとするけれど、ラオス人にとっては、もし病気で治療が受けられず、死んでしまったとしても「しかたない」で終わってしまうような病気に対する意識の違いに私はまず、衝撃を受けました。日本では、家族が病気になれば、できることならば、どんな方法でもいいから助けたいと願うのは当然のように考えられています。けれども、その意識がそのままラオスの人々には当てはまらないと感じました。日本では、家族に対するメンタル的なことも看護計画にあがるくらいに家族に対してのケアもしているけど、ラオスでは、そんなことまで目が向いていないのが現状でした。私は患者の家族に対しての精神的なケアを行うのも看護だと学びましたが、ラオスの病院では、看護師には、ケアの概念がなく、家族に対してのフォローをほとんどしていないようでした。けれども、家族に対するケアが不足しているように見えるけれど、ラオスでは、病院は治療をするための場所でケアをする場所は、自宅であるということを考えると、必ずしも現在の時点では単純に不足しているから、すぐさま対策を講じなければならないというような状況ではなさそうでした。このような状況を知り、地域の現状やニーズにマッチした援助を考える必要性を実感しました。

そして、病院に患者がいないこと、病床稼働率の低さや、病院に対する信用の低さにも驚きました。また、郡病院までも来れない人はたくさんいることも知りました。でも、「病院は、あてにならないと思われている」「病院へのアクセスが悪い」から何も出来ないわけではないと思ったし、一次予防の必要性をもっと普及していくことも大切だと感じました。

さらに、ラオスでは、母親たちが「自分たちも食べているから」という理由で乳児にもち米を食べさせてしまい、児を死なせてしまうことがある、へその緒に牛糞の混ざった泥を塗りこんで、そこから新生児が感染し、死亡してしまうこともある、というような話も聞きました。日本では、ありえないと思えることでも、国が違うだけで行われている現状を知り、驚きました。そのことに対しても、人々に正しい知識の普及をすることや、ラジオなどで育児関連の番組を放送したり、VHVに簡単な疾患になら対応できるほどの知識を身につけてもらうようにすることで住民の意識を向上させて行動変容ができるように介入していっているということも学ぶことができました。また、首都だけでなく、どの地域にいても、同水準の医療が受けられるようになってほしいと思ったし、そのために今後もアプローチしていく必要があると思いました。

それと同時に、援助って何なのだろうと考えさせられました。先進的な医療をもたらすことが幸せなのだろうかということについても、改めて考えました。当然やれる範囲内での医療が提供できるようにはなってほしいと思います。しかし、日本とラオスでは、生命観に対する尺度も、医療システムも、医療に対する考え方も異なります。日本との違いには、衝撃だったし、いかに日本が何でもそろってて物質的には恵まれた国であるかを実感することはできました。何でも与えられた環境で過ごしている日本人から見たら、ラオスの山奥に住んでいる人は「何もなくてかわいそう」と思うのかもしれません。病院に行っても医者がいません。家族の誰かが入院したら、家財道具一式もって家族で病院で生活しなければなりません。日々の生活がその日生きるために必死な人も多いのかもしれません。だけど、私には、ラオスの人々が決して、不幸だとか、かわいそうだとかそのような言葉で形容できないと思いました。感覚や文化が全く違うのだから、日本人の価値観がそのまま当てはまらないと感じました。

医療のレベルは低くても不幸さは感じなかったことを考えると「援助が援助を提供する側の自己満足になっていないだろうか」ということについても考えました。そこで自分なりに考えると、自己満足にならない支援というのは、被援助者の負担が小さくても大きな効果が得られる方法を考えること、援助がなくなっても現地の人たちだけで継続できるような手段で支援する、という点が重要ではないかと思いました。また、地域の特性としても、マラリア対策や予防接種は必要なものだと感じました。うまく地域に根ざした方法でセルフケアなどの教育を普及させて、結果的に医療の恩恵を上手く受けられるようにしていく方法を考える必要があると感じました。

また、日本においても関係職種との連携は、重要ですが、国際協力においても、各援助団体間のつながりも重要であると思いました。医療でだけではなく、建築系や教育などの分野で国際協力に関わる人たちとの連携も積極的にとっていければ、より効率的な援助が展開できるのではないだろうかと考えました。

以前、JICAのセミナーに参加したときに、出身国は忘れましたが、ある参加者から「日本は、僕の国とは違いすぎる。日本でやっていることをそのまま生かすことはできない。僕の国に来てくれたらわかると思うから、一度、見に来てよ。僕らは、今、僕らの国にあるものをどう生かすか、その方法を考えたいんだ」と言われたことがありました。確かに、ラオスでいろいろと見せていただいて、その言葉の意味がわかったような気がしました。話には聞いていたけれど、停電もいつ復旧するのかわからなくて怖い思いもしたし、道も舗装されていなくて揺れや土ぼこりがひどかったり、シャワーが水しか出なかったり、日本での生活との違いに驚き、戸惑うことも多かったです。

しかし、ラオスは、日本のODAの援助がいっぱいあったり、インフラも整ってきつつありました。あと10年後、もっといい方向に変わるのかもしれません。けれども、いい方向って思うのは日本人だけかもしれません。いくらアジア圏だとはいえ、日本人の意見は理解できないこともあると思いました。私は、ラオスの人々がより住みよい環境で健康的な生活をしてもらえたらいいと思うけれど、今の日本みたいになることが、必ずしも幸せなことだとは思えないし、ラオスの人々が長年培ってきた文化や風習は、尊重したいと思いました。また、ラオス語でもっとラオスの人と話してみたいと思いました。持っていた簡単な会話集を見せながら、少し教えてもらいましたが、日本人がこのように国際協力で関わってくることに対してどう思っているのか、ラオスの国がどのような国で今後どのようになってほしいと思っているのか、日々どのような生活をしているのか、どういうことに興味があるのかなど、もっとコミュニケーションをとって、もっと知ってみたいと思いました。その中で、ここでは何が求められているのか、私に何ができるのか、現在の私には、まだ答えが見つけ出せていませんが、自分には、どのような関わりができるのだろうとこれからも考えていこうと思います。

現地に合った国際協力を展開するには、実際に見ること、体験することの意義は大きいと思いました。実際に見たことの衝撃は、言葉にうまく表せなくて、どう文章にまとめていいか悩んでしまうくらい私には大きかったです。でも、私は、この企画に参加できて本当によかったと思っています。今回学んだことを今後の自分の学習に役立てたいと思います。 最後に再び今回お世話になった方々に深く感謝の意を示したいと思います。本当にありがとうございました。

4.登圭紀
 漠然と、国際協力に興味がある。と思っているだけでは、そう『思っている』状態から変化なく過ごしてしまう。それは結局どんなものであるか知らないから。
そこで、今回のマッチング企画にて海外にて研修をする機会を得ることができました。

今まで持っていた自分のイメージ、理想。また、人の話を聞いて思っていたこと、知っていたこと。などが、この夏のタイ・ラオスでの研修で、実際自分の目でみて、うごいて、はなして、きいたこと。具体的には今まで知らなかったタイやラオスの病院や施設を見てまわったこと。そして現地にいらっしゃる人々との会話。小林先生や研修メンバーなど自分とまた違った経験を持つ人との会話など。から、下に挙げたものなどたくさんのことを、具体的に自分のものとして考える機会となりました。

国際協力について。
自分になにができて、何がしたいのか。
また、タイやラオスで見てきた場所それぞれにおける国際協力について。
そしてその地で行われていることに対して。
自分について。

どれも、すぐに答え(自分のこうだ。という考え)が見つかるものでもないのかもしれませんが、いまだに結論が出ていない大きな問題も今後の自分への考える課題となっていて、この先、自分にとって、普段の生活の中では得がたい貴重なものを得られたとかんじています。

小林先生をはじめ、タイ、ラオスでお世話になった皆さん、そして研修メンバーの皆さんにとても感謝しています。
研修中には周りの人に助けられ、研修を終えた今、思い返し有意義な毎日だったと思えているのもすべて皆さんのおかげです。
そして、今回のこういった充実した時間は、研修に関わってくださった人、1人欠けたとしてもなかったと思っています。
本当に、本当にありがとうございました。

5.萩原加奈子
 今回「社会的弱者に対する国際保健」というテーマで、タイのミャンマー国境付近の難民に対する医療、ラオスにおける僻地医療を現場で見学させて頂いた。普段の生活の中で「難民」という存在に対しほとんど関心を抱いたことがなかった私にとって、ミャンマー国境付近で出会った、生きるか死ぬか、その狭間で生活している方々に触れたことはとても特別な経験だった。ビルマ難民により立てられたその医療施設「メータオ・クリニック」には、毎日たくさんの患者が一日二日がかりで通院している。ミャンマーの医師は2・3名しかおらず、先進国の医師がボランティアとしてその場の医療を支えていた。私はその場に立った時、ここでの医療・看護とは何なのだろうかと原点を振り返った。医師による医療、看護師による看護ケア、その構成を当たり前だと考えていた私にとって、この場で行われているメディック(半年間坐学で様々な疾患について問診・診断・処置・処方までの医療の流れを学び、この施設で働いている)という存在による医療は日本とかけ離れていたため驚きを感じずにはいられなかった。もし自分がこの場で一人の患者だったら、どの様な医療を求めているのだろうか、また一人の看護師だったら、どの様な看護ケアを提供できるのだろうか、と思い悩んだ。この場には看護ケアを提供する人はおらず、患者のすぐ隣には家族が常におり、必要な世話は彼らによって行われていた。日本で当たり前だと思い込んでいた医療の体系がこの場では通用せず、この場に求められる医療の体系を築くことが必要だということを改めて学んだ。先進国で行われている医療をそのまま押し付けることは、この場において有用ではないことを知った。患者は即座の治療を求めて来ている。苦しんでいる家族がいたら、その苦しみを取り除く医療行為を求めて来ている。そのため今その場には看護ケアと呼ばれるものはほとんどなく、治療がメインの医療が行われている。しかし私は看護ケア無くして医療を提供することは不可能だと思う。今ある治療の効果をより発揮するために、より患者・家族の苦しみや辛さを取り除くためには、看護ケアが不可欠だと思う。たしかに患者・家族が求めているのは最低限の医療であり、それ以上のものは求めていないかもしれない。しかし今行われている医療がより効果を発揮するためにも、近い将来少しでも看護ケアが提供されることを希望している。nursingという言葉の本当の意味をメディックが知る時が来ることを願っている。

 そして、この研修の後半にはラオスの僻地医療見学を行った。事前にワークショップを行いラオス国、社会主義国における医療システムを学んでから、実際に県病院・郡病院・ヘルスセンター(HC)・village health volunteer(VHV)と、第一次医療から第三次医療へと見学を行っていた。最初に見学を行った県病院で一言目に発した感想は「患者がいない」ということだった。人がとても少なく閑散としている病院らしくない病院では、医師が名前だけ存在しており実際に医療を提供しているのは看護師だった。看護師が中心となって提供している医療、ここでも再び看護の意味とは何なのかを考えさせられた。医療を提供する存在である医師が不在であり、その立場を補うために看護師が診察を行う。それがこの場で求められている医療なのかもしれないが、ならばそれに見合った教育がなされているのか、と大学を見学してみると、その場で行われている教育は日本の看護教育そのものだった。よりレベルの高い、医学と看護の中間的なものを現場で求められている一方で、それに見合った教育が行われていないように感じた。日本のODAにより看護学校の建物が建てられ、現在そのソフト面に対する教育を行うことになっていた。日本と同様のものでは医療が成り立たないことを、この場でも学んだ。その国、その環境で求められている医療が何であるかをしっかりと見極めた上で、国際協力が行われる必要があると思った。そのため、現地において生活をし、現地の言葉を話し、住民達と一緒に語り合い、何が求められているものなのか知ることが欠かせないと思った。そして本来あるべき姿は何なのか、というものを見出していき、その場に合った、ラオスの文化や風習を崩さない医療協力を行う必要があると思った。「子どもが何人も死んでいる」「病院に行くことができない」という、日本では信じることのできない現状に対し、地域から健康づくりを行っていくためには何が必要なのか見出すことが大切であると思った。

 また研修の終わりに2つのエイズケア施設においてボランティアを行った。同じタイにある二つの施設だが、仏教によるもの、キリスト教によるもの、とその施設を支えている宗教の違いからか、その場で行われているケアは異なるものだった。なぜ行われているケアにそれ程までに差が生じているのか、その理由を知ることはできなかったが、同じエイズ患者さんにも関わらず、行われているケアが異なることに驚きを感じた。しかし、十分なケアが提供されないにも関わらず、その施設において残り限られた人生を「生きる」ことを望み許可され(現在、この施設では待機患者が1万人以上いた)、その場で食事ができ、生活できることに喜びを感じている患者さんを目の前にし、自分が求めている「生きる」ということは何なのかを考えさせられた。私がタオルで顔を拭き、水を飲ませてあげただけで涙を流した患者さんに対し、共通の言語を持っていないため、言葉を交わすことができず、涙を流すことが喜びを意味していたのか真意はわからないが、何か一人の患者さんに対し力になれたと思った。たったそれだけの行動がこの患者さんの喜びに通じているということが嬉しく感じたと同時に、日本において自由に教育を受けることができ食事も衣服も住居も十分に得ることができる自分がいかに満たされた生活をしているかを感じた。満たされることが当たり前になっている自分にとって、幸せの意味を見失っていた様に感じる。ある先生から頂いた「彼ら(開発途上国の方々)がアブノーマルなのではない、自分達がアブノーマルなのだ」という言葉が意味するように、日本に生まれた自分が手にしている生活とは世界の中で極少数の人しか得ることの出来ていない生活なのだ。ならばその満たされることを当たり前と考えている自分は何をするのか、ということを改めて見つめ直した。将来一人の医療従事者として何をすることが、彼らにとってプラスの意味を持つのかしっかりと考えたいと思った。

6.大橋満代
 私にとってこの研修は、初めての海外、初対面の人たちとの旅、初めて見る国際医療の現場など初めてのことばかりで、不安や緊張で始まった旅でした。私は以前から国際協力に興味はあったけれど、具体的に何をしていいのかわからず、まずは現場を見てみたいという思いでこの研修に参加しましたが、一緒に研修に参加したメンバー一人一人の経験や考え方も様々で、国際医療について教えてもらったり、話し合う事ができたことも貴重な経験になりました。

 私が一番心に残っているのはメータオクリニックです。日本では患者さんの体拭きや食事介助などのケアは日本では看護師が行いますが、クリニックではそれらを家族が行っていました。住んでいる所とクリニックが遠いので家族も一緒に寝泊りしなければならなかったり、スタッフの不足でケアまで手が回らないなど理由はたくさんありますが、患者さんやその家族、そしてスタッフもケアを看護師がやるという考えがないように感じました。日本では当たり前に行われている事が国や環境が違うと当たり前ではないという事に気づき、今まで日本で看護師になったら途上国で働くことになっても何でもできるものだと思っていましたがそれは間違っていたことを実感しました。いくら知識や技術があっても物品が揃っていなかったり環境や考え方が違えばやれる事は全く異なるし、相手の求めているものを理解し、それにあった援助ができなければ意味がないし、逆におせっかいになってしまうんだと思いました。今回は時間が短くて、見学しながらクリニックの事を知るので精一杯で、ボランティアをするというより、やらせてもらって邪魔になってしまった気がします。もっと長期間いることができたら力になれたかもしれなかったけど、それでも温かく受け入れてくださってとても嬉しかったです。

 また、今回の研修ではたくさんの人から元気をもらいました。クリニックで出会った患者さんやその家族、一緒に作業させていただいたスタッフの皆さんはいつも笑顔で接してくれて、とても温かい気持ちになり、私も自然と笑うことができました。今まで過ごしてきた環境が全然違っても、言葉が通じなくて会話が成り立たなくても、笑顔で接する事で心が通じ合っていたと思います。日本にいる時は笑顔でいることの大切さを忘れかけていたけれど、この研修で思い出させてもらいました。

 最後にこの研修でお世話になった小林先生、行く先々でお世話になった方々、現地の方々、研修に参加した皆様には言葉では言い表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。わからない事だらけで甘えてしまったり、迷惑ばかりかけてしまいましたが、皆様のおかげで私の初の海外の旅はとても有意義なものになりました。本当にありがとうございました。

【今後の提言】
1.平野靖弘
私は前半参加できず、後半からの参加となってしまい、最初の小林先生とメンバーとで行うブリーフィングに参加することができませんでした。実習の目的を確認し合い、そしてタイ・ラオスの医療事情についての概論などを皆と一緒に勉強したかったです。ブリーフィング、そして最後の反省会は大切だと思うのでこれからも続けていってほしいです。

2.吉村英子
ある程度の事前準備は大事だと思う。そして出来るだけ、毎日どのように感じたかのミーティングがあったほうがいいと思う。お互いの意見をぶつかり合わせるような時間がもっと必要だと思った。またメータオクリニックでは出来ればスタッフの方たちとお話できるチャンスがあればもっと理解が深まったと思う。質問などをもっとしてみたかったと思う。

3.田中増美
実際に、海外で活動しておられる方々の活躍を間近で見させていただけたことや、決してインフラや衛生状況がいいとは言いがたい地域に行き、数日であっても生活をした経験は、大変意義があるものだった。 当初、参加学生同士の間で円滑に事前学習を進めることができにくかったのは、医学科の学生と看護学科の学生とでは、医療や患者さんに対する考え方などに大きな差異があったこと、出発まで一度も顔をあわせることもなく、メールだけでのやりとりであったこともあるが、反省点である。全国に住む学生が一同に会うことは、困難かもしれないが、できれば2,3回は直接集まってミーティングができたほうが効率的であったと思う。

4.登圭紀
学生と先生をつなぐマッチングシステムがあったからこそ参加できたこの研修。行く側も、受け入れる側も興味関心が合っている方がどっちにとっても幸せだと思うので、とても画期的だと思います。 マッチングにエントリーしてから、研修が決定し、研修が始まるまで、期間が意外と短かったのですが、事前準備をして、研修に臨めたと思います。それは8人の参加メンバーが、それぞれ学校のテスト・レポート・実習等で忙しくしている中にもかかわらず、協力しあったからこそできたことだと思っています。

5.萩原加奈子
今回の研修を通じ、「難民保健」や「地域保健」、「エイズケア」に関心を高く持った。今までそれらの言葉を表面的には知っていても、実際に現地でその現状に直面している人々と接し、より深く理解したいと感じた。なぜ難民になっているのか、何を彼らが求め、今後どの様な動きが期待されているのか。また地域保健に関しては、この国においてどの様な医療保健体制が適切なのか、現地の人が求めているものは何なのか、自分達保健医療従事者はどの様に関わる術を持っているのか。そして、日本では慢性期疾患に分類されつつあるエイズという疾患に対し、どの様な看護が求められ看護に何ができるのか、エイズ患者のターミナルとは何なのか、様々なことに関心が広がった。今抱いている関心を持ち続け、将来国際保健分野に携わることができればと思っている。そして、日々大学生活に追われてはいるが、国際ニュースに対し敏感に反応したいと思った。世界でどんな動きが起こっているのか理解していたい。




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